2011年1月24日

秋田県知事
佐竹 敬久 殿

教育長
根岸 均 殿

日本共産党秋田県委員会
委員長        米田吉正
県議会議員     山内梅良
党県政対策室長 我妻けい子

北秋田市や湖東地域の医療崩壊をくい止めるために、県として緊急の手立てを講ずるように要請します

1、北秋田市の医療について

地方自治体は、地方自治法に規定されているように、その地方の住民の福祉の増進に責任を負っています。北秋田市の森吉地区や阿仁地区の住民は、今、医療を受けることが保障されない事態に立ち至っております。  
県も関わった北秋田地区の医療計画では、北秋田市民病院を地域医療の中核として位置づけ、急性期の患者を主として受け入れ、米内沢公立病院や阿仁病院はサテライトとして、主に慢性期の患者を受け持つとされておりました。ところが、医師不足の急激な進行と行政の側の不適切な対応の結果、北秋田市民病院自体が深刻な医師不足で機能不全のままの出発となり、米内沢・阿仁病院とも無床の診療所化が強行されようとしています。  
北秋田市の患者は、周辺の秋田・仙北の病院に通院せざるを得ない状態に置かれております。高齢化が全県一進んでいるこの地域では通院が困難な高齢者も多数おります。まさに医療難民が生まれており、これから激増しようとしています。とりわけ救急医療は、いつ事故が発生してもおかしくない、まったなしの状況にあります。  
住民をこうした状況に追い込んだ第一義的な責任は北秋田市にあります。しかしながら、北秋田市の医療計画を指導したのは県であり、県の責任もまぬがれることはできないと考えます。  
現に県民が医療を受けられない事態が進行している状況に対して、北秋田市と協議をして事態を打開するよう求めるものです。  また、公立米内沢病院の職員の全員解雇が強行されようとしています。病院職員は貴重な医療資源であります。統合計画にもない違法な解雇を判決を待つまでもなく、県として、労働者の生活と権利を守る立場での指導・援助をお願いいたします。

2、湖東地区の医療について

県は湖東総合病院の改築と医療の確保について、計画を明らかにしております。しかしながら、事態はそのようには進まず、悪化しているのが現実であります。  
率直に問題提起をさせていただきます。  
第一は、県と厚生連のスタンスの問題です。
そもそも県立総合病院が無い数少ない県として、県は、厚生連に県民医療に対する公的な役割を肩代りさせてきました。
厚生連側も「農村の窮乏と医療の欠如を救済するために設立され・・・・地域医療を守るという厚生連の原点・・・」(秋田厚生連理事長)と表明してきました。  
湖東総合病院問題の発端は、厚生連の経営改善委員会が経営上の観点からするならば「廃止の選択肢もある」と表明したことが混乱の根源であり、それ以後、医師が次々に退職し、現在は入院診療を休診せざるを得なくなっています。その改善計画を立案したのが県から派遣された幹部でありました。
歴史的な経過と関係からしても、県と厚生連は「県民医療に責任を負う立場」を確立して事態の打開に取り組まなければなりません。そうしなければ、厚生連の改築や医療に県費を投入することに県民の支持を得ることはできないでしょう。  
第二に、医師の確保についても、県は自治医科大学卒業生の派遣や秋田大学医学部との連携をもっと真剣に模索すべきです。そもそも、問題の当事者である厚生連が傘下の9病院と連携しての医師のローテーション派遣など努力するよう指導を強めるべきだと思います。  
第三に、関係医師会や市町村、地域住民と協力して病院を守り育てていく輪を広げていくことが必要と考えます。  
以上、地域医療を守っていくために、県として関係団体と協議をし、具体的な手立てをとられるように申し入れいたします。

以上


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